「日本のたてもの展」が東博、科博、近現代建築資料館で開催
                       

 日本の「伝統建築工匠の技」が昨年12月、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
 これにちなみ、文化庁が「日本のたてもの」展を上野の東京国立博物館(古代から近世)、国立科学博物館(明治以降)、湯島の国立近現代建築資料館(工匠と近代化)で展開中。

 東博では、法隆寺五重塔や一乗寺三重塔(兵庫県加西市)、石山寺多宝塔(大津市)、奈良の唐招提寺、正倉院、京都の東福寺三門など国宝の精巧な模型が並ぶ。断面図模型もあり、寺が多いが、国宝、春日大社本殿など神社や、登呂遺跡に始まる住居も。模型は10分の1が基本。

 安土桃山時代以降、近世になると寺の門や神社の能舞台。また、松本城天守の20分の1模型が堂々とし、断面も見られて興味深かった。
 最後は、火災と修復で注目される首里城正殿の10分の1模型だった。

 江戸時代から300年以上続いた民家(町家)や、北海道がニシン漁で栄えた江戸から昭和初期の鰊御殿(番屋)の模型もあった。鰊御殿は内部が見られる模型で、200人の雇漁夫を住まわせたことがうかがわれる。

 科博では、まず、明治の西洋建築として、英国人建築家ジョサイア・コンドル設計の三菱第1号館(今は美術館で知られる)や迎賓館赤坂離宮、米国人建築家フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテル旧本館など。設計図の展示も多い。

 東京の建物が多いが、ロシア正教の布教のために建てられた旧石巻ハリストス正教会教会堂(宮城県石巻市)に魅かれた。
 宮城県沖地震(1978年)と、東日本大震災で被害を受けながらも復興し、現存する。ぜひ見に行きたい。
 ただ、明治を代表する日本人建築家、辰野金吾の作である日本銀行本店旧館や東京駅がなかったのが残念だった。資料を貸してもらえなかったらしい。

 さらに、日本初の超高層ビルである霞が関ビルや、丹下健三が設計した東京都庁舎、安藤忠雄氏設計の「光の教会」(大阪府茨木市)など。

 企画展の会期は、国立科学博物館が1月11日(祝)まで、東京国立博物館と国立近現代建築資料館は2月21日(日)まで。国立科学博物館と東京国立博物館は要予約。

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