15日、全国戦没者追悼式に出席した。終戦記念日が雨だったのは珍しい。
遺族代表の83歳の男性が「日本の戦後の繁栄は、天皇陛下と、日本のために戦争で亡くなった人たちのおかげです」と言い切った。
公の場面で「天皇陛下のおかげ」という表現は珍しい。そのあと、「内外の地で慰霊を続けられ、そのことはわれわれ遺族にとって無上の励ましでありました」と言葉を継いだ。すとんと心に落ちた。 昨年8月8日、天皇陛下が自らご生前の退位について国民に語りかけられた時、私を含む多くの人が納得できたのは、陛下が被災地の人たちに寄り添ってこられたこととともに、ご高齢になられても、海外や沖縄の戦地を訪れ、時には海上保安庁の巡視船に宿泊されるなど厳しい条件下で、日本人と敵軍双方の慰霊の旅を重ねられてきたことへの敬意があるからだったと思う。
遺族代表の方のお父さんは昭和20年春、ラバウルの航空隊の病院で戦病死されたという。「遺族の戦後は本当に悲惨なものでした。母は、父の死を信じませんでした。終戦後、父の戦友を訪ねて全国を回り、同じ病院にいたという人から話を聞いて、やっと納得しました。それからの母は子どもを育てるために死物狂いで働きました。心から母に感謝をしています」いい言葉だった。武道館で6200人の前で語ったこの言葉は、お母様への何よりのねぎらい、恩返しになっただろう。
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