吉村昭記念文学館併設、「ゆいの森あらかわ」開館

荒川区東日暮里出身の作家、故吉村昭氏の記念文学館が併設された「ゆいの森あらかわ」の開館を前に25日、式典が行われた。「彰義隊」「戦艦武蔵」「関東大震災」「ふぉん・しいほるとの娘」など江戸時代から昭和に至るまで史実の緻密な調査が特徴の吉村作品のファンで約30冊読んでいる私は大喜びで出席、夫人で作家の津村節子さんのお話も伺った。


荒川区立「ゆいの森あらかわ」(区役所近く、荒川2丁目)は60万冊の蔵書、800席を備えた中央図書館と、吉村昭氏の蔵書や全国を取材して回った氏の夥しい量の資料が寄贈され書斎が復元された記念文学館、そして読み聞かせや乳幼児の一時預かりなど「子どもひろば」を中心としている。

どの年代でも一日中楽しめる「居どころ」がモットーだ。

式典が開かれたホールは、高い天井に至るまで壁面いっぱいに絵本が立てかけられ、鮮やかな表紙に目を奪われる。

私は「荒川区の小学校に行くと、廊下に読書感想文など張り出され、レベルの高さに驚かされます。(今日いらっしゃっている)柳田邦男さんのご指導の賜物。学校に上がる前の子どもたちが、ここできれいな絵本が嬉しくなって読み始めたり、あるいは子供の時には全く本を読まなかった大人の方が母親やおじいちゃんおばあちゃんになって絵本を手に取り、本好きになればよいなと思います」と述べた。

さらに「元文学少女の私は函館に行けば必ず石川啄木文学館に寄ります。吉村さんの全国のファンがこの文学館を訪れる。また、荒川の人が図書館に来て吉村さんを知り、ファンになればと願っています。特に『関東大震災』は1923年のことですが、電線を伝って火が広がったり、薬品が棚から落ちて火災の元になったり、現在の災害対策を考える際にも必読です」と強調した。

吉村氏は名誉館長に任じられた津村節子さんは「吉村はふるさと日暮里が大好きで、三鷹に住んでいても、浅草を飛ばして毎年、日暮里に初詣でに行っていました」と語った。

図書館には、柳田邦男さんの支援で出来た絵本コーナーのほか、芭蕉の奥の細道矢立て初めの地(南千住)の縁で俳句の町宣言をした荒川区にふさわしく現代俳句センター寄贈の本のコーナーもある。

 

 

 

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