小・中学校で「世界ともだちプロジェクト」
                       

 「2020」を機会に小中学生に外国を知ってもらうため都教委が「世界ともだちプロジェクト」を展開中。防災訓練で訪れた荒川区立第五峡田小学校で、壁の掲示を見た。同校に割り当てられたのは、イタリア、カタール、スロベニア、セーシェル、セントビンセント及びグレナディーン諸島。

小3~小6の児童らがタブレット(荒川区は授業で1人1台ずつ使用できる)などを用いて、各国の地理や歴史、産業、文化、盛んなスポーツ、学校、環境問題について一人ずつ1年がかりで調べたことを壁いっぱいに貼り出している。

5ヵ国の割り当ては、都教委が、オリンピックをこれまでに開催した18ヵ国のほか、大陸ごとにバランスを取って決めている。

イタリアの人には、同校を訪問して講演もしてもらったが、日本で暮らしている人を探すのが難しい国の方が多い。

カタールの掲示では、ペルシャ湾やアラビア半島についての記述がされていた。現在、首都ドーハで世界陸上が開かれ、競技場の外の気温が40℃を上回るなど、マスコミで紹介されているので、調べたことへの理解が一層深まっただろう。

子どもたちの記述が圧倒的に多いのがイタリア。国旗やピザ、ローマのコロセウム、ベニスの水の風景の写真も貼り付けてあった。ちなみに、ローマでオリンピックが開催されたのは、1960年。前回の東京オリンピック(1964年)の前がローマだった。

スロベニアは、旧ユーゴスラビアの中で最も早く(内戦の期間が最も短く)独立した。私は12年前に外務大臣政務官として訪問した。子どもたちの「アドリア海に面している」とか、「アルプスに近く、小国だがスキーが強い」などの記述に、的確だなと嬉しくなった。

セーシェル(アフリカ)と、「セントビンセント及びグレナディーン諸島」(中南米)が、同じ学校に割り当てられたのは、私としては残念だった。

というのは、両国とも人口約10万の小さい国で、多くの島で成り立っており、欧米のリゾート地、という点が全く同じ。大陸の真ん中とか、もっと多様な国が含まれていたらよかったのにと思う。

都教委が大陸別にアイウエオ順で割り当てたそうだ。

セーシェルは、アフリカ東部インド洋に浮かぶ。8月下旬のTICAD7で同国のフォール大統領と会見したばかりだ。

今年1月、日本は同国に大使館を開設した。

「セントビンセント及びグレナディーン諸島」は、カリブ海の南部にある。ハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の撮影の一部が行われた。外務大臣政務官の時、ハリケーン被害の多いカリブの国々の代表に東京に集まってもらい、日本が防災協力を行う会議の司会を務めたことがある。

ちなみに陸上が強いジャマイカや野球などスポーツの盛んなキューバはカリブ海の北部に位置する。

校長先生から「セントビンセント及びグレナディーン諸島の手掛かりがなく困っている」と相談され(それでも頑張って調べた内容が掲示されていたが)、外務省から、より詳しい資料を入手して届けた。もちろん日本には同国の大使館はないし、日本も同国に大使館を設置していない。

小中学生たちが、世界には自分たちの知らない国が大小たくさんあることを認識し、国際理解を深めてもらう、よいプロジェクトだと思う。これをきっかけに、せっかくのタブレットで他の国々ついても調べてほしい。

 

 

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