日本博の一環としてすみだ北斎美術館の「フリーア美術館の北斎展」が始まる
                       
葛飾北斎「枕草子を読む娘」すみだ北斎美術館蔵 
葛飾北斎「枕草子を読む娘」すみだ北斎美術館蔵

「オリンピックはスポーツだけでなく文化も」と政府が主催する「日本博」の一環として、すみだ北斎美術館(墨田区)で今月25日から「高精細複製画で綴るフリーア美術館の北斎展」が開催される。

地元の同美術館と日本博の事務局を結ぶ役割を果たすことができた。

葛飾北斎「年始まわりの遊女図」フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画
葛飾北斎「年始まわりの遊女図」フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画

フリーア美術館は米国・ワシントンD.C.にあり、約1万2700点に及ぶ日本美術を所蔵。この中に世界屈指の北斎の肉筆画コレクションも含まれるが、設立した実業家チャールズ・ラング・フリーアの遺言により所蔵品はすべて門外不出。そこで今回はキヤノンなどが製作した高精細複製画13点を展示する。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵 (作品を替えて通期で展示)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵 (作品を替えて通期で展示)

複製画は京都伝統工芸の職人技術とキヤノンの最先端デジタル技術の結晶で、画素数は数億画素(一般的なスマートフォンのカメラの画像は1千万画素程度)になり、これほどの画素数を誇る複製画は珍しいという。

日本博は3月にスタートし、2020年まで開かれるが、国立美術館が開催の主体となる中で国立美術館以外ではすみだ北斎美術館が最初の開催となる。

葛飾北斎「波濤図」フリーア美術館蔵  ※展示は高精細複製画
葛飾北斎「波濤図」フリーア美術館蔵  ※展示は高精細複製画

今回の企画では「冨嶽三十六景 神奈川県沖浪裏」(すみだ北斎美術館蔵)と「波濤図」(フリーア美術館蔵)を並べ、北斎が繰り返し描いた自然のモチーフの表現を比較できる他、北斎の各期の描き方の特徴が良く表れている美人画「枕草子を読む娘」(北斎美術館蔵)、と「年始まわりの遊女図」(フリーア蔵)を合わせて展示し、画法の変遷が見られる。展示は前期が6月25日から7月28日まで。後期が7月30日から8月25日まで。

 

葛飾北斎「年始まわりの遊女図」フリーア美術館蔵(後期) ※展示は高精細複製画。

Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Purchase – Charles Lang Freer Endowment, F1954.119

葛飾北斎「波濤図」(通期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画。

Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1905.276

 

 

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