
「江戸押絵」(羽子板)が20日、経済産業大臣により伝統的工芸品に指定された。
江戸押絵は墨田区、台東区を中心につくられ、職人の多い地元産業を支援してきたことが実り嬉しい。
現在自民党伝統工芸品産業振興議員連盟の幹事長を務め、経産副大臣の経験も活かしてこれからも全力で応援していきたい。
今回指定された江戸押絵は、江戸時代から年末に「歳の市」(羽子板市)が開かれる浅草周辺や、対岸の本所地区で多く生産されていたが、関東大震災や東京大空襲により、一部が埼玉県の川越市、春日部市などに疎開した。
主原料には今も、100年以上前と同じ絹や綿が使われ、伝統的工芸品指定により形だけの模造品との区別がつけられる。

墨田区の押絵羽子板職人、故・西山鴻月さん(先代)は、生前、名誉都民であり、2人しかいない墨田区の名誉区民だった。ちなみに、もう1人の名誉区民は王貞治さん。
なお、同じく伝統的工芸品に指定されている江戸和竿の中根喜三郎さん(荒川区南千住)も名誉都民に選ばれている。
国が指定している伝統工芸品は全国で235品目あり、うち東京では18品目、その中で私の地元、墨田区、荒川区、台東区で製造されているものは14品目と圧倒的に多い。
地元3区で指定されている伝統工芸品は次の通り。
昭和51年(1976年)に東京染小紋(墨田)が指定されたのに始まり、江戸木目込人形(墨田、荒川、台東)、東京銀器(墨田、台東)、江戸手描友禅(墨田)、江戸和竿(墨田、荒川、台東)、江戸指物(荒川、台東)、江戸からかみ(台東)、江戸切子(墨田)、江戸節句人形(墨田、荒川、台東)、江戸木版画(荒川、台東)と順次増えていった。
私が経産副大臣を務めた2014年(平成26年)以降、江戸硝子(墨田)、江戸べっ甲(墨田、荒川、台東)、東京アンチモニー工芸品(墨田、荒川、台東)、江戸押絵(墨田、台東)の4つが加わった。
2017年秋には全国大会が東京国際フォーラムで開かれ、私も小池都知事と共にテープカットに出席した。
いずれも手間と時間をかけた複雑な工程を経て、手作りで仕上げられる、日本の文化を象徴する製品。

国が認める伝統工芸品は経産省の伝統的工芸品産業振興法に基づき、①日常生活に使われる②手工業的③伝統的な技術・技法④伝統的に使用された原材料⑤一定の地域で産地形成という5つの基準がある。
なお、人間国宝などが制作する、鑑賞用の何千万円もする「壺」などは文化庁所管。
経済産業副大臣在任中は、ミラノやデュッセルドルフなど、海外で行われる見本市に出展する際の補助制度の拡充などに力を注いできたが、後継者不足や原材料となる資源の減少など様々な課題があり、引き続き、事業承継制度や海外へのPRなど、多面的な支援を行っていきたい。
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