大島理森・衆議院議長が4日、ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智・北里大学特別栄誉教授と梶田隆章・東大宇宙線研究所所長を衆議院に迎えて、表彰状と記念品(国会の図案付きクリスタル時計)を渡した。私は科学技術・イノベーション推進特別委員会理事として同席し、両博士と懇談した。
大村博士に「北里柴三郎さんは私が尊敬する人なんです。明治時代にコッホ研究所で実績を挙げた後、イギリスの大学やアメリカの病院に高給で誘われながら断って帰国し、日本の公衆衛生の向上に努められた点に感服している」と述べると「私は北里研究所の名を高めたい一心でやってきたら、こんなこと(ノーベル賞受賞)になった」と話した。野口英世や北里柴三郎はノーベル賞の候補になりながら(同様の研究実績の欧米人が受賞しながら)アジア人ゆえにノーベル賞の栄誉に届かなかった。それを思うと、寄生虫による伝染病の薬の開発で多くのアフリカ人を救ってきた大村博士が受賞したのは本当にうれしい。
大村博士は大学卒業後、墨田工業高校(墨田区に隣接する江東区森下)の夜間部の先生になり、働きながら学ぶ学生たちに心を打たれ、大学院に入り直し研究者としての道を歩んだ。「墨田区が地元です」と話すと目を輝かせ、「講演とか石碑を建てるとか頼まれて」と。「ぜひ、碑文を書いてあげてください」と私。「字が下手だから」と照れていた。
梶田博士は表彰に対し、「国に大きな支援をいただき」と感謝の言葉を述べた。素粒子ニュートリノ研究で受賞した梶田博士が長く活動した岐阜県のカミオカンデは梶田氏の師である小柴昌俊博士もすでにノーベル賞を受けており、重点的に多額の国家予算をつけている。
懇親会の席で、大島議長が私たち後輩議員に「みんな、科学にしっかり予算がつくよう、頑張って!」と檄を飛ばした。議員側の上席は偶然にも、大島議長、川端達夫副議長、河村建夫議院運営委員長と文科大臣経験者ぞろいだった。
なお、梶田博士には3月13日の自民党大会でゲストスピーチをしていただく。
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