10月23日、明治改元から満150年を迎えたことを記念した式典が憲政記念館で開かれ(政府主催)、衆議院環境委員長として出席した。翌24日から臨時国会が始まり、委員長は交代するので最後の仕事となった。
「日本近現代史が趣味」の私は、明治の初めから数年間に、日本が様々な外国の制度を急速に取り入れて近代化に努め、西欧列強の植民地化を免れたことにワクワクする。
安倍総理は式辞の中で、工業、鉄道、郵便、義務教育などに加え、女子師範の設立も挙げた。これは新鮮な指摘だった。
(もちろん、研究者の立場からは、農業、工業両方において劣悪な労働を強いられる人が数多くいたことなど、明治の急速な近代化に多くの問題点があることは否めないが)
実は、これらの「近代化」「外国に学ぶ」「教育」「身分に関係なく人材を登用」する姿勢は決して、薩長を中心とした明治新政府が初めて取り組んだわけではない。
江戸幕府でも後半になると、身分は低くても優秀な人材を抜擢したり、養子として跡継ぎにすることがしばしばあったし、黒船が来た頃からは海外留学や西洋技術の導入も始まっていた。何より、寺子屋などによる江戸時代の庶民の識字率が世界最高水準だったことが、明治日本の躍進の土壌にある。
私は、明治百年の御祝いの時は小学校6年生だったが、母に連れられ、デパートの混雑した特別展を熱心に見た記憶がある。国を挙げてというか、国民全体にとって大騒ぎだったように思う。東京オリンピックの後、大阪万博の前という時期で、戦後ここまで復興したという感動が大きかったのだろう。
それにしても、明治150年のうち半分近い73年は第二次世界大戦後。そして、昭和元年=1926年だから、昭和百年も近い将来にやってくる。
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